読者ハ読ムナ(笑)…藤田和日郎 著
おはようございます、サチヲです。
今回は読書感想です。
うしおととら、からくりサーカス、邪眼は月輪に飛ぶ、など現在は『双亡亭壊すべし』を執筆中の熱い漫画家、藤田和日郎さんが出した漫画家裏話…
『読者ハ読ムナ(笑)』です。
自分の作品を商業ベースに乗せようと考えている方。
たとえ自分の作品がお金を発生させなくても人に想いを伝えたいと考えている方。
もしくは、趣味から仕事に変化させたいと考えている方にオススメです。
このような内容の漫画では『響』や『重版出来』に通ずるモノがあり楽しめましたが漫画はやっぱりエンターテインメント。
それを作る側は正直狂ってる。突き抜けるとここまで研ぎ澄まされるのかと感じながらも、何故かビビりながら読みましたね。
あの、岡田斗司夫曰く…
「現役作家が本気で創作論を書いた時の『えげつなさ』と言いますか…」
とまで評価された本。
改めて、『えげつなさ』を調べましたよ。
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① 度を過ごして露骨に表現するさま。露骨で、いやらしい
② やり方に思いやりや人情味がない。情け容赦もない
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正に、その通り!
もちろん他の作家さんを否定するわけでもないですが、現役で少年漫画を描き続ける『熱量』は確かに感じました。
初めて読んだのは1年以上前になりますが改めて藤田和日郎さんの現場での特徴の1つに凄まじく徹底された『育成力』があると思います。
・チームの意識を統一させる方法
・説明や教えに対して理解をしているか?していないか?の明確な擦り合わせ方法
・まだコミュニケーションも取れていない自分の編集者(会社の上司でも当てはまる)との有益な、無駄な時間を浪費しない方法
本当に惜しみなく告白しています。
その片鱗をメモをしたので少し抜粋させてください。。
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新人の武器は『質問すること』だからね
そうして、関係性をつくる
わずかな打ち合わせの時間に、編集者が好きなものを理解し、どういうものに魅力を感じるかロジックをつかんでこれたら最高だ
↓
ダメだと言われたら、ダメだという前提で話を聞き、質問しろよー
→編集者にキャラが立ってないとか絵に魅力がないとか言われて「うーん、これでいいと思うけどなぁ」と反発したくなるのはわかる
だけど、それがだめなんだ
本当にこれでいいならネームは通るからね
体験したことないから描けない、なんて言ったら、おれは妖怪退治なんてしたことないけど…
↓
体験してないコトを補って何かを勉強するにしても、先ず質問するんだ
「どこを勉強すればいいのか」
その質問の答えがキミの指針になるんだよ
↓
ダメって言われた評価ばかり気にして反発してしまう前に、理由をちゃんと聞かんとさ
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はい、忘れていました。
この本は図書館で借りて読みましたが、コレは買うんでした。
ではまた。