魂の1ページ【ワンピース】
こんにちは、サチヲです。
ひとりワンピース祭りですよ。
昨日に引き続き言わせていただきます。
もうこれは真理を説いてますよ!
今回は特にこの台詞。
『戦争時の「英雄」も生きる時代を間違えれば「人殺し」でしかない』
いかがですか!?
現実の戦争も時代が違えば…同じですよね。
特に大東亜戦争(太平洋戦争のこと)なんて、日本を守っていた人たちが一転して未だに…。
いやー、ワンピースは深掘りしますよね。
ではまた。
魂の1ページ【ワンピース】
こんにちは、サチヲです。
みんな大好きワンピースは、夢や希望、ドキドキワクワクする大冒険を一緒に体験できる素晴らしいマンガです。
しかし、急に政治問題、人種差別問題、戦争の現実、正義と悪の定義、などの重たいテーマに対しての『答え・考え方』を出してくるんです。
私自身も納得のというと上から目線ですが、気づかせていただいてることは確かです。
今夜はこの一言に尽きます。
『嫌うなら個々を判断する』
…ハッとしました。
個々で判断します。
お隣の国は色々と怪しげですが、個々で判断します。
ではまた。
松井優征さんって自己啓発本を書けますね。絶対。
こんにちは、サチヲです。
魂の1ページは『殺せんせー』です。
多少のネタバレになりますので、嫌なようでしたらこの先へ進まないようにお願いします。
よろしいでしょうか。
殺せんせーの魅力は、『教える背中』と『教わる背中』をしっかり丁寧に描ききっているところがとても大好きです。
犯罪者が中学生の先生になり、暗殺を通して成長するという少年誌では不安におもう部分が『努力・友情・勝利』という直球ど真ん中で投げているから読んでいて清々しい。
いろいろな理由で落ちこぼれとなった中学生男女を集めたクラスですから、物理的な『力の差』が出て当たり前ですよね。
その差を、いかにして埋めるか。
スキル…テクニック…いろいろ使います。
そして、『才能』という壁にあたります。
よくあると言えばそれまでですが、ヒロアカでは『個性』としてみんなそれぞれ持っているものとして語られます。
そして殺せんせーでは、クラスのみんなが才能の塊であると思っているカルマくんが語る『魂の1ページ』です。
実は、カルマくんから見たら、逆にクラスのみんなそれぞれ才能があると考えているのです。
優しいし、中学生にしては達観した目を持っているカルマくんはこの後に
『要するに人間はみんな…他人の見えない部分を才能と呼ぶんだ』と。
いやいや、どんな生活したらこんな中学生になれるんだろ。
私が中学生のころは鼻水たらしながら、ゲームセンターにあるゲーム機の出音をカセットデッキで直接録音して自前のゲーム音楽テープを作ってましたから。(ちなみにファンタジーゾーンとか)
ここまでくると、作者の松井優征さんの思いが出まくりまくってますよね。
後半になるにつれて、教える背中と教わる背中を通して松井優征さんの漏れ出した価値観がどんどんと入り込んでくるのが読みやすく理解しやすくとても心地よいのです。
このような生きていくうえで必要であろう『ありがたい教え』が溢れているんです。
特に卒業式の時のエピソードは今読んでもためになるお話ですよ。
いやはや、最高です。
ではまた。
バウンサー…みずたまこと。急に現実を突きつけるんですよね。
こんばんは、サチヲです。
早速ですが、ここから先は『ネタバレ有り』です。
バウンサーを読んでない方、ネタバレが嫌な方はここで読むのをお辞めてくださいませ。
いかがでしょうか。
では。
ここでいうバウンサーとは、夜の街の安定を守る屈強なる用心棒集団。
民間警備会社「東京フィスト」で働く主人公が、無理難題をなんとかクリアしながら自分の居場所を守る獅子戸丈一郎の成長を描く漫画です。
こんな書き方すると少年漫画風ですが違います。
内容は、骨が折れる、皮が剥がれる、右腕と両足を切り落とされる等、暴力描写に定評のあるみずたまことさんですからね。
しかし、その『暴力』と真っ向から向き合った貴重な漫画のひとつでもあります。
この漫画の世界での『暴力』の説明を紹介させてください。
日本はあまりにも平和で安全過ぎる為忘れがちなことをしっかり正面からナレーションで解説しています。
恐れずに言いますが、私はそう思いました。
長いですが、それがコレ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
暴力の発動条件は愛である
それは直接的暴力も構造的暴力も同じである
先進国は後進国から
強者は弱者から
愛する何かの為に略奪し続けるのだ
世の中がどんなに暴力の排除に注力しても暴力がなくなる事は決してない
暴力を排除するには愛も排除する必要があるからだ
自分の子どもが殺されそうになったら親は相手を殺す
自分の妻が強姦されそうになったら夫は相手を殺す
自分の国が侵略されそうになったらどの国も武力で反撃する
人間はそうやって生き延びてきたし国家もそうやって生き延びてきた
相手が武器を捨てたらこちらも武器を捨てればいい
そうしなければ自分の存在や愛するモノの存在が消されてしまうからだ
この世界は全て暴力によって回っている
今ある平和も安全も強大な暴力によって維持されている
だからこそ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この次のページがコレです。
主人公の背中で締めるという。。
いかがでしょうか。
現実の世界とリンクしているように私は感じるくらい、上手に漫画の世界へ誘ってくれます。
とはいえ。暴力ダメ絶対。
ではまた。
リアル…井上雄彦。私は恵まれている。
こんばんは、サチヲです。
早速ですが、ここから先は『ネタバレ有り』です。
リアルを読んでない方、ネタバレが嫌な方はここで読むのを辞めてくださいませ。
いかがでしょうか。
では。
高橋久信くんのお父さんです。
高橋久信くんが小学校4年のときに母と離婚し、もともとはエリートサラリーマンだったが、現在では陶芸をやっています。
エリートサラリーマン。
小学校4年の時に離婚。
陶芸。
このキーワードだけで色々と想像出来ますよね。
会社関係に全ての重きを置き、朝から晩まで若い身体を酷使し、エリートサラリーマンとしての給料を上げ続けた。
一家の大黒柱として金銭面での安心を与える。
それが、家族にとって1番の貢献だと信じて。
目もくれずに走り続けている途中で急に『離婚』というゴールテープが目の前に来た。
しかし、テープの前で止まる事が出来ずにそのまま走り抜けてしまう。
妻の気持ち、妻が本当に求めている事、妻が必要だと考えているお父さん像を、全く理解していない。しようとしない。
子どもが生まれ、成長し、育ち盛りのその先が見られない。
圧倒的なコミュニケーション不足の代償は本人が1番分かっているであろう。
今まで自分が捧げてきた『時間・労力・財力』を全否定されたからこそ、『陶芸家』という真逆の生活に没頭する。
その時に、ふと過去を振り返っての1ページ。
私は目を背けてしまいました。
直視出来ません。
しかしこの『台詞』に救われました。
私はエリートサラリーマンではないけど、結婚し子どもを授かり、家族の為に稼ぐ。
コレ、走ってると全く見えなくなるのが身にしみて分かります。
今の仕事は子ども予定、家族の予定、それぞれ休みを頂ける環境にあります。
でも、それは私自身が望まないと、気づかないと、危機感がないと休みを進言出来ません。
漫画に出会えた事、今の仕事に、そして家族に感謝です。
いやはや、グッときてしまいました。
ではまた。
リアル…井上雄彦…魂の1ページ
こんにちは、サチヲです。
この先はネタバレが有りますので、嫌な方はここで読むのをおやめ下さいませ。
よろしいでしょうか。
では。
とある同級生が登校拒否となり野宮が自宅まで様子を見に行った時のこと。
家まで上がり両親には会えたものの本人は出てこない。
そこで野宮は「今は誰にも会いたくないでしょたぶん 何があったのか…どんな目にあってたのかなんて…死んでも言いたくないでしょ だから帰ります」と。
そこで、母親からこう質問されました。
「野宮さん あの子はみんなにどう思われていたんでしょうね…」と。
そこでこの魂の1ページ。
良いですね。
本当に友達だったんですね。
でも、こんな風な友達がいても登校拒否となる。
次のページに答えがあります。
野宮が両親にそのまま話し続けます。
「学校ん中はそういうのを気にせずにはいられねぇ奴ばっかりだから 人と違わないように 主流からハズレないように」
「柾(登校拒否の人ね)みたいなのがいると自分らがひどい小心者に見えちゃうから 目障りだったんじゃないすか…」
以上です。
というか周りにいませんか?「学校ん中はそういうのを気にせずにはいられねぇ奴ばっかりだから…」のところですが、学校はもとより『職場』にも。。
本当に面倒くさい奴はいるんですよね。
職場にしても学校にしても狭い世界の中なのに、当事者としては両手足縛られた息苦しく、外の世界には到底行けない。
だから、『逃げる』。『辞める』。
そう。この伝家の宝刀さえ抜く事が出来れば良いのですがね。
でも、逃げることも出来ないと最悪の結果になりかねないです。
それにしても、どんな漫画家さんにも言えますが、どんな体験したらこんなことを描けるのかと。
いやもちろん、取材や妄想も含めて描ける手段はありますけど、この…なんていうか繊細に心情を描く感じでしょうか。
特に私が描いたら、もっと大袈裟に…もっとしつこく描いてしまいます。確実にね。
たとえ私が同じ取材をしたとしてもこうは描けないということです。
いやはや、井上雄彦スゲェです。
ではまた。
モンキー・D・ルフィという漢
こんばんは、サチヲです。
私の人生指定図書のひとつ『ワンピース』です。
情報が出尽くした漫画なので、今更【ネタバレ注意】と書いても「そんなの知ってるよ」と、つっこまれると思いますが…一応【ネタバレ注意】です。
よろしいでしょうか。
魂の1ページです。
そう。
『自分の言動で周りに迷惑を定期的にかけているのになんら悪びれない強靭な精神力を持った海賊王大好きゴム人間』ことルフィです。
ルフィの特徴として、『ルフィから発せられた言葉は全て本当に思っていること』というのがあります。
漫画によくある、キャラが喋ってる実線の吹き出しの裏で、実はこー思ってるんだよー的なことってありますよね。
もちろん実社会でも、言葉とは裏腹にという感じでありますよね。
ルフィには『それ』が無いんです。
このタイミングでそれを言ったら話が拗れるのに、嫌いな人には『おまえ、嫌いだ』と。
このタイミングでそれを言ったら余計な戦いが始まってしまうのに、むかつく人には『おまえむかつくな』と。
敵やこれからも絶対に仲間にならないような人が、良いことをしたら『おまえ、いいやつだな』と。
これは著者である小田さんも仰っている事なのでオフィシャルな設定と聞くと冷めがちですが、これが明確に『魅力』のひとつだと認識しています。
そんな数ある魅力の中の1ページです。
計画では、『目の前の敵』とその先にいる『強大な敵』を相討ちにさせる。
だから目の前の敵を倒してしまうと、将来倒したい強大な敵に目をつけられて直接ルフィ達が戦うことになる。
それなのに、この国で数々の惨状を見てしまったら『見逃す』ことなんて到底無理。
だからこそ出た言葉。
特筆すべきは、3コマ目のゾロが刀を『カチャ』っと戦闘態勢に入ったところですね。
ルフィが勝手に方向転換したにもかかわらず、しっかり理解し『目の前の敵』に標準を定めた瞬間ですね。
いやはや、盛り上げ上手!
ではまた。