リアル…井上雄彦。私は恵まれている。
こんばんは、サチヲです。
早速ですが、ここから先は『ネタバレ有り』です。
リアルを読んでない方、ネタバレが嫌な方はここで読むのを辞めてくださいませ。
いかがでしょうか。
では。
高橋久信くんのお父さんです。
高橋久信くんが小学校4年のときに母と離婚し、もともとはエリートサラリーマンだったが、現在では陶芸をやっています。
エリートサラリーマン。
小学校4年の時に離婚。
陶芸。
このキーワードだけで色々と想像出来ますよね。
会社関係に全ての重きを置き、朝から晩まで若い身体を酷使し、エリートサラリーマンとしての給料を上げ続けた。
一家の大黒柱として金銭面での安心を与える。
それが、家族にとって1番の貢献だと信じて。
目もくれずに走り続けている途中で急に『離婚』というゴールテープが目の前に来た。
しかし、テープの前で止まる事が出来ずにそのまま走り抜けてしまう。
妻の気持ち、妻が本当に求めている事、妻が必要だと考えているお父さん像を、全く理解していない。しようとしない。
子どもが生まれ、成長し、育ち盛りのその先が見られない。
圧倒的なコミュニケーション不足の代償は本人が1番分かっているであろう。
今まで自分が捧げてきた『時間・労力・財力』を全否定されたからこそ、『陶芸家』という真逆の生活に没頭する。
その時に、ふと過去を振り返っての1ページ。
私は目を背けてしまいました。
直視出来ません。
しかしこの『台詞』に救われました。
私はエリートサラリーマンではないけど、結婚し子どもを授かり、家族の為に稼ぐ。
コレ、走ってると全く見えなくなるのが身にしみて分かります。
今の仕事は子ども予定、家族の予定、それぞれ休みを頂ける環境にあります。
でも、それは私自身が望まないと、気づかないと、危機感がないと休みを進言出来ません。
漫画に出会えた事、今の仕事に、そして家族に感謝です。
いやはや、グッときてしまいました。
ではまた。