リアル…井上雄彦…魂の1ページ
こんにちは、サチヲです。
この先はネタバレが有りますので、嫌な方はここで読むのをおやめ下さいませ。
よろしいでしょうか。
では。
とある同級生が登校拒否となり野宮が自宅まで様子を見に行った時のこと。
家まで上がり両親には会えたものの本人は出てこない。
そこで野宮は「今は誰にも会いたくないでしょたぶん 何があったのか…どんな目にあってたのかなんて…死んでも言いたくないでしょ だから帰ります」と。
そこで、母親からこう質問されました。
「野宮さん あの子はみんなにどう思われていたんでしょうね…」と。
そこでこの魂の1ページ。
良いですね。
本当に友達だったんですね。
でも、こんな風な友達がいても登校拒否となる。
次のページに答えがあります。
野宮が両親にそのまま話し続けます。
「学校ん中はそういうのを気にせずにはいられねぇ奴ばっかりだから 人と違わないように 主流からハズレないように」
「柾(登校拒否の人ね)みたいなのがいると自分らがひどい小心者に見えちゃうから 目障りだったんじゃないすか…」
以上です。
というか周りにいませんか?「学校ん中はそういうのを気にせずにはいられねぇ奴ばっかりだから…」のところですが、学校はもとより『職場』にも。。
本当に面倒くさい奴はいるんですよね。
職場にしても学校にしても狭い世界の中なのに、当事者としては両手足縛られた息苦しく、外の世界には到底行けない。
だから、『逃げる』。『辞める』。
そう。この伝家の宝刀さえ抜く事が出来れば良いのですがね。
でも、逃げることも出来ないと最悪の結果になりかねないです。
それにしても、どんな漫画家さんにも言えますが、どんな体験したらこんなことを描けるのかと。
いやもちろん、取材や妄想も含めて描ける手段はありますけど、この…なんていうか繊細に心情を描く感じでしょうか。
特に私が描いたら、もっと大袈裟に…もっとしつこく描いてしまいます。確実にね。
たとえ私が同じ取材をしたとしてもこうは描けないということです。
いやはや、井上雄彦スゲェです。
ではまた。