バウンサー…みずたまこと。急に現実を突きつけるんですよね。
こんばんは、サチヲです。
早速ですが、ここから先は『ネタバレ有り』です。
バウンサーを読んでない方、ネタバレが嫌な方はここで読むのをお辞めてくださいませ。
いかがでしょうか。
では。
ここでいうバウンサーとは、夜の街の安定を守る屈強なる用心棒集団。
民間警備会社「東京フィスト」で働く主人公が、無理難題をなんとかクリアしながら自分の居場所を守る獅子戸丈一郎の成長を描く漫画です。
こんな書き方すると少年漫画風ですが違います。
内容は、骨が折れる、皮が剥がれる、右腕と両足を切り落とされる等、暴力描写に定評のあるみずたまことさんですからね。
しかし、その『暴力』と真っ向から向き合った貴重な漫画のひとつでもあります。
この漫画の世界での『暴力』の説明を紹介させてください。
日本はあまりにも平和で安全過ぎる為忘れがちなことをしっかり正面からナレーションで解説しています。
恐れずに言いますが、私はそう思いました。
長いですが、それがコレ。
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暴力の発動条件は愛である
それは直接的暴力も構造的暴力も同じである
先進国は後進国から
強者は弱者から
愛する何かの為に略奪し続けるのだ
世の中がどんなに暴力の排除に注力しても暴力がなくなる事は決してない
暴力を排除するには愛も排除する必要があるからだ
自分の子どもが殺されそうになったら親は相手を殺す
自分の妻が強姦されそうになったら夫は相手を殺す
自分の国が侵略されそうになったらどの国も武力で反撃する
人間はそうやって生き延びてきたし国家もそうやって生き延びてきた
相手が武器を捨てたらこちらも武器を捨てればいい
そうしなければ自分の存在や愛するモノの存在が消されてしまうからだ
この世界は全て暴力によって回っている
今ある平和も安全も強大な暴力によって維持されている
だからこそ
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この次のページがコレです。
主人公の背中で締めるという。。
いかがでしょうか。
現実の世界とリンクしているように私は感じるくらい、上手に漫画の世界へ誘ってくれます。
とはいえ。暴力ダメ絶対。
ではまた。