落ち着きのある人を目指すには『スピード』に気をつける
こんばんは、サチヲです。
以前、読んだ本を紹介します。
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●ゆっくり喋る
・お嬢様言葉の真髄。それは速さ。
そして、反応の速さ。
・質問には間をとって答える
もしくは、のらりくらりとごまかす
ことに、肯定しかねるようなお尋ねや、お答えしたくないご質問や話題に対しては
『ええ』
とおっしゃったあと、再び、二秒以上、間をおとりになって
『さようでございますねえ』
再び、間、そして、
『さようでございますか』
などと、お続けになることでございます
結局、何が言いたいのか、わからなくなってしまいそうですって?
そう、それで良いのでございます
お答えになりたくないことについては、否定とも肯定ともとれるような、曖昧なご返事を、たっぷり時間をかけてなさるのが、お嬢さまでございます
・もし、あなたさまが、お嬢さまではなく、ニューヨークのキャリアウーマンのような有能な女性らしくお見せになりたいのでしたら、まったく逆のことをなさればよろしいでしょう
お話は、早口で、簡潔に、結論から。
反応は、素早く、断定的に、
特に、否定は明確に。
お嬢さまは
『短縮せずに、丁寧に、ゆっくりと、最後まで話す』
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出典は最近読んだのはこの本です。
立ち居振る舞い、言葉はもちろんのこと、この言葉使いで嫌いな相手をやり過ごす手段を増やすこともできます。
・『お嬢様ことば速修講座 』
加藤ゑみ子著
冒頭、真髄は速さと書いてあるが、決して早いわけでなく、『速さに気をつける』のである。
早口な人はせっかちで落ち着きのない印象を与えると聞いたことがあるが、私がそのまんまそうなんです。
もう年相応の落ち着いた男性になりたくても、なにをどうしたら良いかと悩んでいたところ、こんな所にヒントがありました。
とにかく、ゆっくり話す。反応も考えもしないで反射で話さない。しっかり間をとって話す。
付けつわえて、お嬢様は『大きな声を出さない』とまで書いてありました。
ふむふむでございます。
とはいえ、この本のように全部対応していたら友達はそっといなくなると思います。
要は使い所なんですよね。
他にも。
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●不慮の事態や失敗や、大げさなお世辞を言われてしまったり、お答えになりたくないようなときには、ゆったり沈黙
どうしてもことばが見つからなかったら、沈黙のままほほえんでいればどうにかなる
相手がなんとかなるしてくれましょう
(どうせたいしたことをお話になっているわけではないのですから)
↓
誤って、何かを倒してしまわれたような場合も、素早くしようとなさるから「あっ、すみません!」とぺこぺこしまわれることになります
↓
『あら』
と、三秒間、途方に暮れていらっしゃれば、どなたかが、どうにかしてくださることでしょう
↓
三秒あれば、たいてい、冷静になるので、その後
『申しわけございません』
『失礼いたしました』
『恐れ入ります』
などおっしゃってください
・「不意の遭遇」にはとにかく沈黙
お紅茶の銘柄がわからない時など、お答えになる場合は…
『ええ』
と、おもむろに目を伏せ、深呼吸、そして
『何がございますの?』
とお尋ねになればよろしいでしょう
この間三秒ぐらい間をおいてかまいません
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なんて素晴らしい世渡り術なんでしょうか。
果たして、私にできるだろうか。
女性でもやり通すは難しいのではないだろうか。
ただ、嫌な人との付き合い方のヒントはあるのではないでしょうか。
相手を傷つけるようなことをしないで、尚且つ問いには答えない。
こんな受け答えができるのは本物のお嬢様だろうけど、『スピード』なんかは一般人でも出来そうな感じですよね。
スピードに気をつけて、間を取ることができるようになれば、それは主導権を握ることに繋がるのではないでしょうか。
いやはや、良い本に出会いました。
ではまた。