『日本語』という気づかいと思いやりの奥深い言葉
おはようございます、サチヲです。
昨日紹介した本の内容の続き。
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・額面通りに受け取ってはいけない、お嬢さまの曖昧な否定
いずれも、どうにもとれる言い回しであることが、原則です
❇︎違います
さようでございますか
さあ、むずかしいことで、わかりかねます
不本意な結果になるかもしれません
❇︎いやです
よく考えておきますわ
チャンスがございましたら
わたくしには、合わないかもしれません
さあ、どうだったかしら。忘れてしまいましたわ
何のお話だったかしら
お役に立てないかもしれませんわ
あまりあてになさらないで
❇︎わたしはそうは思いません
さようでございましょうか
ユニークなご意見ですこと
そういうお考えもございますのね
これら、内容は曖昧でも言い方はきちんと明確にすること
このようなわけですから、お嬢さまから
『よく考えておきますわ』
と言われても、決してあとで
「あの件は、どうなりましたか?」
などとお聞きしても無駄なことがおわかりでしょう…再び
『何のお話だったかしら。よく考えてみますわ』
と言われてしまうだけでございます
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再び、お尋ねしても
『さあ、どうだったかしら。忘れてしまいましたわ』
とおっしゃるでしょう
額面通りにお受け取りになってはいけません
↓
お嬢さまにはお嬢さまのお断りの仕方のルールがあり、普通の方からしてみれば「はっきりお断りしていない」ように見えるだけのことで、お嬢さまのルールでは『はっきりお断りした』ことになるのでございます
↓
本来は、相手の面子を傷つけることなく、その後、双方、何事もなかったかのようにおつき合いを続けていくための、いわば、生活の知恵。お相手へのお心配り
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相手を不快な思いや傷つけることなくお付き合いを続けるテクニック満載です。
『お嬢様ことば速修講座 』
加藤ゑみ子著
(https://www.amazon.co.jp/dp/479932117X/ref=cm_sw_r_oth_api_zxqYBbXX5GWEP)
これはAmazonですが、改修版でなければ町の図書館にあるはずです。
全く、知りませんでした。
未知の世界です。
こんなにもお嬢様の世界は大きくて、言葉の意図がこんなにも明確だったとは。
しかし、相互の理解がなくては上記のようにお嬢様に何度も「あの件は…」と聞いてしまいますよね(笑)
生活をしていると…この人は触れて欲しくない所を土足でいつも入ってくるなぁ…とか、…なんて酷いことを聞くしいうんだろう…とか、思うことが多々あるのです。
やっぱりイライラもするし怒りもするから、それらが顔や態度に出て、更に返す言葉も棘があるものになるものです。
もはや、その相手を『敵』としか見てませんからね。
でも、お嬢様は『敵』という概念がないものだと思いました。
ただ、そのような不快な方が目の前に現れたらお嬢様は…
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「この方のお里が知れてしまうだけのことでございます」
「一向に態度をお改にならない輩もございます」
「少々おつむがお疲れのことと存じますので…」
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このように思われる場合もあるようです。
んー、私自身や周りの環境にこのようなお嬢様がいなかったので本当に勉強になりました。
あ。もちろん、丁寧な言葉使いのリストや大和言葉から、はたまた皇居のお言葉など色々書いてあるのでご安心くださいませ。
それにして、ビジネス本とは言いにくいこのような本も読んでみるものだなぁと思うばかりです。
ではまた。